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「バベルの塔」展の感想

東京都美術館で7月2日まで開催されている、「バベルの塔」展に行ってきました。

高校生の頃、新聞の芸術欄に載っていたこの絵を見て、震えました。

ラピュタにそっくりじゃん・・!

よく見ると違いますね(^_^;) その時はラピュタに見えたのです。

連休中の企画展ということで、大混雑を覚悟して開場直後に入ることをねらいました。チケットはオンラインで確保済み。少し並んで待ちましたが10分もかからずに入れました。音声ガイド(¥520)も借りて、鑑賞準備完了です。

混雑状況は、ツイートされてます!

まずは、16世紀ネーデルラントの彫刻が並びます。作者不詳のものが多いのは、当時は彫刻家が記名で作品を残すことがなかったからだそう。

その後、聖書の場面を画題にした絵の展示があります。ここではまだバベルの塔の作者であるブリューゲルの絵は出てきません。

それから、聖書の人物ではなく一般の人間や風景、静物をモデルにした絵が流行していく様子がよくわかる展示が続きます。

そして、今回のもうひとつの目玉である、奇想の画家、ボスの二枚の絵に対面。ボスというと学生時代に授業でやった「快楽の園」のインパクトが強すぎて、またあんなヘンテコな絵だろうか。。。と思いましたが、あそこまで強烈ではありませんでした。

それでも目を奪われてしまう。。。

ボスの死後、ボスのような画調を継いで模倣として描かれた絵画や版画が並び、、、その流れでやっとブリューゲルの作品です!

画題は、宗教的なものからことわざまで様々。「農民の婚礼の踊り」もありました。ブリューゲルといえば、農民の踊りが有名ですよね。

教科書にも載ってた記憶が。。。

もうここまでくると、早く!早くバベルの塔を見せてくれー!!と叫びたくなります。展示の流れ、とてもいいのですが、焦らしすぎでは(^_^;)

そして最後に現れたバベルの塔。

思ったより小さい絵でした。この中に、あんなに緻密に人間が描かれているのか・・・、と自分の目で確認したいけれど、絵のすぐ近くで立ち止まって見ることはできません。近くで見る人は通り過ぎるだけ。止まって見たい人は、少し遠くから。そんな動線になっています。

すごかったのは、東京藝大の300%拡大の模写(だったかな?)。これは発色もきれいで、大きくて、近くからじっくり見られるので人だかりができていました。わたしも、それと本家の絵の間を何度も往復してしまいました。4分くらいの動画上映もあるので、それを見るとよりディテールがつかめます。ブリューゲルもすごいけど、東京藝大もすごいです。

いやー、堪能しましたー90分。

ショップも充実していました。図版、ポストカード、クリアケース、ノート、バンダナ、タオル、Tシャツ、食器なんかもありました。そしてそれが飛ぶように売れている!

最後に、この企画展のマスコットキャラクターというタラ夫さんのオブジェに遭遇しました。

うん。いいと思います!!(これが何かは行ってみてのお楽しみということで・・(^ ^))

7月2日まで東京都美術館ですよ!とっても面白い企画展でした。終わり近くは混む可能性が高いので、早めに行くのがいいかも・・・です。

 

 

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marigold

1970年東京生まれ/都内で夫とネコ2匹と暮らす派遣社員/30歳でひとり暮らしを始めるまで、実家でひたすら「自分博物館」を作り上げ、その後大規模の片づけをくり返すうち自分なりの片づけの哲学にたどり着きシンプルライフに移行/ミニマリストを目指して暮らしを整え中/「したいことだけする、したくないことはしない」の意味が最近わかり始めたところ/

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