パーティピープル、いわゆる「パリピ」について書かれた本です。
テレビの影響もあり(みてないけど)、「パリピ」はバカっぽい若者というイメージが先行しているようですが、本来はそうではなく、トレンドの伝道者なのだそうです。
ハロウィンが日本で流行ったのもパリピの影響が大きいそうです。海外セレブなどの流行りを自分のものとし、マスに伝道していくのがパリピです。
元来、流行はメディアや雑誌、広告代理店などが作るものだったけれど、今はSNSが発達しているので、一般人が流行を作り出すことが可能なのですね。
この本によると、流行は次のような流れで拡散していくそうです。
フィクサー(イノベーター)が新しいものに真っ先に興味を持ち、それを見たパリピ(アーリーアダプター)がカッコいいと思って取り入れSNSなどで拡散し、それをサーピー(アーリーマジョリティ)が真似して、パンピー(レイトマジョリティ)がさらに真似る。
フィクサー(イノベーター)は拡散しないのが特徴なので、パリピがキャッチして拡散しないと、流行しないこともあるそうです。フィクサーとパリピの違いは、フォロワーか否か。フォロワーだったらパリピというわけです。そして、パリピの特徴は、とにかく拡散する。そして、人とつながるのが大好きであること。
パリピを真似して拡散するのがサーピー。人とつながることが大好きなパリピとは違い、サークル内などの閉じたコミュニティで盛り上がるのが特徴。パリピとサーピーの違いは、いつトレンドに乗ったかというタイミングが早いか遅いか。早かったらパリピ、遅かったらサーピーです。サーピーの中には、自分ではパリピと思っているけど実はサーピーという自称パリピ、またマイルドヤンキーの一部も混ざっているとか(複雑ですねー。この辺になると闇を感じます(^_^;))
さらにトレンドに乗るのが遅いと、パンピーになるわけですね。
ということは、パリピが目をつけてくれたら流行する可能性が高いということです。
本には、フィクサー、パリピのインタビューの内容もあり、現代の若者が何を考えているのかがわかり、興味深いです。ただ、フィクサーは帰国子女や内部進学者、パリピは読者モデルやダンサー、DJがステイタスが高いなど、経済的に裕福かどうかも大きく影響しているな、と思います。
でも、いったいパリピはどこにいるの??渋谷とか原宿とかかな。なんとなくインスタ映えするものとかを探していそうな感じがします。
ちなみにわたしは、どこに属するのかな?と考えましたが、やはりサーピーかパンピーだなーと思いました。サーピー、パンピー、上等です!