クローゼット整理、続いています。手持ちの服の数も減り、購入するときも、自分のカラーと骨格に合っているか、たくさん着るか、など考えて考えて買うようになりました。今回は、数ある服の中から、どれを手放すかという決断を、わたしがどのようにしたのかを書いてみます。
-
【少ない服で暮らしたい】服の数が75着→60着になりました
先月末から、クローゼットの整理をしています。目指すは「ほんとうにいい服」だけに囲まれる生活。数は多くなくていいので、自分に似合っている、着ててうれしくなるような服を残そうと奮闘中です。 前回の記事はこ ...
続きを見る
服を減らすといっても、どれを抜いたらいいのか決めるのは難しいですね。
目次
着ちゃダメなもの、もう着ないことが決まっているものは手放す
まず、「もうそれ着てちゃダメでしょ・・・」というものは手放しましょう。また、出番が明らかに減っている服も引退です。環境が変わって着なくなってしまったものも同様。
具体的にはどんな服でしょうか。
サイズが合っていない服
服選びでいちばん大切なことは、サイズが自分に合っているかどうかです。
どんなに似合う色でも、似合う形でも、サイズが合っていないものは着てはいけません。
ちょっとキツイなと感じている服は言語道断。下着のラインがはっきり見えている可能性がありますし、そもそも着心地が悪いですよね。おしゃれは我慢、は昔のはなしです。
ちょっとゆるいかな、と感じている服(Mサイズが無かったからLサイズを買っちゃった的な)。ダボっと着るのが可愛いよね、と許されていたのは若い頃のはなしです。
服のサイズが合っているかどうかは、大人の品位に大きく関わっていると思います。
消費期限が切れている服
これは、布が傷んでいる服、汗のしみが取れない服、毛玉だらけで毛玉をカットすると薄くなってしまう服などです。
最近では服自体が傷むまで着続けることは無くなったと思いますが、気に入って着ていると案外気づかないものです。
かつて好きでよく着ていた服
好きでよく着ていたけど、最近着てないな。昨シーズンから出番が減って、そういえば今シーズンは一度も着なかったかも。
この服、前は着てるとよく褒められたのに、最近は着てもなんだかしっくりこない。
そんな服は、おそらくもう着ないと思います。旬な時期は過ぎ去り、賞味期限が切れたといってもいいかもしれません。
40代を迎えた大人にとって、かつて旬だった(自分に似合っていた)服が突然似合わなくなる瞬間に遭遇するのは、ショックです。可愛らしいディテールも、ミニスカートも、かつてはあんなに自分を素敵に見せてくれた服がなんだか落ち着かない。多くの人が同じことをいうように、それは突然訪れます。
でも、それに気づけただけいいのです。自分を客観的にとらえ、次のステージに進むという楽しみを見つけたということなのです。
好きだっただけにお別れするのはちょっと悲しいですが手放しましょう。
高かったから手放しづらい服(でも着てない・・・。)
買うときに高い値段で買った服は、手放すのは難しいです。高かったけどたくさん着た服ならあきらめもつきますが、あまり着ていないなら傷みもありませんし、服として機能しているものを手放すのは心ぐるしいですよね。だから、いつまでも手元に置いてしまっています。
これも、既に旬は過ぎ去っています。支払った金額を思うと、もったいなくて手放すなんてできない気持ちもわかります。
でも・・・着ていないのですよね?
おそらくもう出番は無いと思います。
昔よく着ていたからとか、買った時に高かったとか、そんな言い訳にはいっさい耳を貸さずに、長いこと着てないな・・・という服とはさよならするのをおすすめします。
実は、買ってから長い時間が経っている服については、そこまで悩むことなく決断できます。買ってからの時間が長い分、「古い」という「手放す理由」がつきやすいからです。
古くないけど、着ていない服
問題は、わりと最近買ったのになぜか着ない服です。一度買ったということは気に入ったということです。それなのに、なぜ着なくなってしまったのか?
まず、買う時の試着が甘かったことが考えられます。
なんかちょっとここが気になるけど・・・ちょっと落ち着かない色だけど・・・ちょっと着慣れない感じだけど・・・ま、いいか、流行だし安いし♪ これがいちばん危ないですよね。
仮に試着をしっかりしても、買って帰ったら手持ちの服と合わなかったとか、もう似ているのを持っていて、そっちのほうがずっと良かったとか、様々な理由で着ない服は出てしまうものです。
そんなときは、早めに手放すことをおすすめします。着用回数が少なければ、オークションやフリマアプリ、古着買取りも含めて引取り手が現れる可能性が高いからです。
一度気に入って買った服を手放すのはちょっと残念ですが、その服が旬のうちに次の活躍の場を与えてあげるのも、買ったことの責任を果たすことになるのではないかと思います。
それでも手放すのは気がひける・・・そんな人もいると思います。そういう場合は、その服を明日着る、と決めてみる。明日になって、着てみて、やっぱりちょっと・・・と、思わず他の服に着替えてしまったら、それが答えです。
服を捨てられない理由は、もったいないから
まだ着られるのに、着られるものを捨てるなんてもったいない。
そう感じる人は多いと思います。わたしもなかなかこの山が越えられずに苦労しました。捨てる捨てないを行ったり来たりして、ぐずぐず悩みもしました。
でも、その「もったいない」は本当ですか?本当に自分が持ち続けていることで、その「もったいない」は解消できるのでしょうか?
服の持つ役割
服は何のためにあるのでしょうか。
服の存在理由は、多くが「着る」ためです。
では、着てもらえずただそこに存在しているだけの服、クローゼットの中でぎゅうぎゅうに押し込められている服、またはあることさえ忘れられてしまっている服は、「もったいなくない」のでしょうか。
服にとっては「機会損失」ですよね。せっかく服に生まれてきたのに着てもらえないなんて悲しいことです。自分が手放すことで、もしかしたら誰かに着てもらえるチャンスがあるかもしれません。
服を手放すことに感じる「もったいない」気持ちは、自分に対する罪悪感や反省をうまく隠してくれるちょうどいい言葉なのかもしれません。
だって、もったいないってことにしておけば、いかにもモノを大切にしている感じがしますよね。
支払ったお金がもったいない
買った時に支払ったお金はどうなるんですか?もったいないですよね?という声もあります。
でも、それを持ち続けていても払ったお金は、もう戻ってこないですよね?だったら、支払ったお金に無理やり意味を持たせて、次にいったほうがいいのでは?と思います。
騙されてお金を失ったとき「いい勉強代だったと思うことにする」というのはよく聞くはなしですが、まったく同じことです。
「こういう服は似合わないことを学んだ」「こういう素材は着心地が悪いということを学んだ」「こういうタイミングで服を買うと失敗しやすいことを学んだ」「あのお金は無駄ではなかった」
何でもいいのです。言い訳をしているように聞こえますが、言い訳は決して悪いことばかりではありません。言い訳は、自分を助けてくれるツールでもあるのです。
大切なのは、なぜ着なかったのかをしっかり覚えておくこと
なにかを捨てるのは、痛みを伴います。使っていないものであればなおさらです。
今後同じ気持ちになることがないよう、なぜ着なかったのか、はしっかり分析して忘れないようにしましょう。ここを省くと、またすぐに同じ状況に陥ります。
例えば、
流行の○○が欲しい!で買ったけど着なかった。
→欲しい気持ちが第一で、冷静に自分に似合うかどうかを判断できなかった。欲しい気持ちに理性が負けた。
→次は自分に似合うものだけを買おう。自分に何が似合うのか知ろう。
安かったから買ったけど、素材が良くなかった。
→素材の安っぽさが気にはなったけど、安いからいいかと思ってしまった。
→素材は自分にとって大切な要素だとわかった。この素材は2度と買わないと覚えておこう。
2着で20%OFFにつられてもう1枚買ったけど、2着目は結局着なかった。
→20%OFF がお得だと思ってテキトーにもう1着を選んでしまった。
→本当に欲しいものがなかったら、割引目当てに要らないものは買わない。1枚だけ買ったほうが出ていく現金は少なく、結局はお得。
どれも、わたしが経験したことです。
これを、痛みとして覚えておくことが大切です。ここを飛ばすと、過去の失敗がただのムダづかいで終わり、本当に「もったいない」だけで終わってしまいます。
また、どんなに慎重に選んだ服でも、同じような失敗はまた起こるものです。生きている以上、身体も気持ちも価値観も事情も、常に変わり続けるのです。
手放す服の決め方 まとめ
今回は、クローゼットの整理をするときに「捨てる(手放す)服をどう決めるのか」について、わたしがしてきた失敗例を挙げながら書きました。
手放す服はこうやって決める
もう着ないことが決まっている服は手放す
・サイズが合っていない服
・賞味期限が切れている服
・かつて好きでよく着ていた服
・高かったから手放しづらい服(でも着てない・・・。)
・古くないけど、着ていない服
もったいない気持ちの正体は、罪悪感を隠しているだけ
着なかった理由を分析して覚えておこう
どんなにそれで完璧にできたと思っていても、おそらくまた同じ失敗をすると思います。もったいない気持ちも消えることはありません。
でも、無意識に失敗を繰り返すことと、「またやっちゃったかな?」と自覚があることは大違いです。
クローゼットに限らず、持ちモノを整理するのは、一度パーっとやったら終わり!ではなく一生続くものです。モノの整理と一緒に自分も成長出来たら楽しいですよね。
わたしが服を整理するときに読んで、深く影響された本です。
着回し命だと思ってきたことは、単なる思い込みであったと知りました。
服の選び方について学んだ本です。
自分に似合う服、似合わない服のポイントを知ると、買い物の失敗が減ります。
次回は、よく着てはいるけど、引退候補の服について書きたいと思います。
-
【少ない服で暮らしたい】よく着ているのに手放す服とは
衣替えに合わせて、クローゼットの整理中です。前回は、手放す服を決める方法について書きました。古くなってしまったり、買ったけど着ていない服を手放すのは「着ていない」という事実があるので手放しやすいという ...
続きを見る