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人はなぜモノを手放せないのか。モノを捨てられない理由の多くは不安だから

2023年3月18日

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春です!
今年は平年より気温が高めなので、桜のつぼみも既にふくらみ、一部では開花も見られました。時折くる雨模様と暖かい風に、一喜一憂する季節です。

春になると上がってくるのが、片付け熱です。

わたしはミニマリストを目指してここ数年かけてモノを減らしています。

・モノを減らして身軽に暮らす

・モノを減らして時間を作る

・モノを減らして出費を減らす

モノを持つことに対してのマインドがだいぶ変わり、断捨離やミニマリズムが自分自身に浸透してきたな、と感じる一方で、まだまだ物質主義の罠に落ちてしまうことがあり葛藤しています。

モノは減らせばいいというものではなく、今の暮らしに自分自身が満足しているかが大事。持てるなら全部持っていたいのが本音ですが、スペースにはキャパがありますのでそうするわけにもいきません。

今回は、私が自宅のパソコン環境を整えたことを通して学んだ、「なぜモノを手放すことは難しいのか」について書いていきたいと思います。

これを読めば、「どうしてモノが減らせないのかわからない」お悩みから解放されます。モノを減らすコツもわかりますよ♪

 

この記事はこんな人におすすめ

・モノを減らしたいのに手放せない
・モノを減らしたいけれど、どこまで手放したらいいのかわからない

 
 

人は不安だとモノを手放せない

大前提として、人は不安を感じるとモノを持ちたがります。

大事なことだからもう一度言います。

人は、不安だと捨てられないし、無駄にお金を使います

原則として人間は、持っているモノを失うのが怖いのです。

モノを減らした時の開放感を知らなければ、失うことはただの恐怖です。

たとえば服なら「こんな時に着る服がないと困るから」「いつも同じ服だと思われると嫌だから」手放せない。わかります。わかりますよ。

バッグなんて典型ですよね。今持ってるバッグが小さすぎたら困るからもう少し大きなバッグ、それも小さすぎたら困るから、もう少し大きいバッグ・・・キリがありません。

家電だって、サブスクだって、携帯電話(スマホ)だって、「もしこんな状況になったらどうしよう」「無くなったら困る」という不安で数が増えていくのは典型です。

無ければ無いでなんとでもなる

わたしは、かつて実家で築いていた自分博物館から大量にモノを減らし、シンプルライフに舵を切った経験があります。

その過程で知ったモノを減らす快感、開放感。

「モノなんて無ければ無いでなんとでもなる!」

大規模片付けを繰り返す中で身につけた、モノと向き合う覚悟です。

しかしながら、2023年1月〜2月初旬にかけて、この「モノなんて無いなら無いでどうにでも・・・」というマインドが大きく崩れてしまいました。

今となっては、一過性の病気のようなものだったと振り返れるのですが、当時は「いやいや、あれもこれも必要でしょ。手放すなんてあり得ない。全部持ってないと怖くて仕方ない」と思い込み、ちょっとうつうつした期間を過ごすこととなりました。

原因は、まさに不安。

少し振り返っていきます。

ノートPC2台持ち→1台へ、の道

2023年2月、わたしは2台のノートPCを使っていました。しかし、3月になってMac MacBook Proを新たに購入。それまで使っていたノートPCは2台とも業者に売りました。

ここまで来るのに、思いのほか手こずりました。物理的には、1台買って2台を売った、それだけの話です。

いつもの自分だったら、さっさと決めてさっさと動くのですが、その時はそうはいきませんでした。

 

パソコン1台→2台になった経緯は動画編集

もともとは、2014年に買ったDynabookのKIRAという小型で軽量のノートPCを使っていました。

持ち運びにも便利で、大変気に入って使っていたのですが、2021年末に動画編集を学ぶことになったため、編集ソフトに耐えうるスペックを持つPCを新たに用意する必要が出てきました。

そして購入したのが、mouseの大型ノート17.3インチのパソコンです。調べた中ではそれが一番コスパが良く、セールに行き当たったため購入を決めました。

このPCは、動画編集ソフト(AdobeのPremiere Pro)の使用にはまったく問題なく、すぐ気に入りました。唯一の難点は、持ち運ぶには重いこと。

動画編集は細かい作業が必要なため、大きなスクリーンが必須と考え17.3インチを選んだのですが、のちに外付けモニターを使えばいいことに気づき(遅い)、実はPCの大きさ関係ないじゃん、と結構ショックを受けました。とはいえ、大きいサイズのほうが安いので、当時では最善の選択だったとも思っています。

一方、持ち歩き用のDynabookのKIRAは古くなり(そりゃ8年使えば・・・)、性能的にWindows11にアップデートできず使用中不具合になることが増えました。そのため、HPのセール中に、同じく小型で軽量のノートPCを購入し、KIRAとはお別れしました。

HPの軽量ノートはKIRAより軽いくらいで、しかもかわいいピンク色。こちらも気に入って使っていました。Adobeのソフトを入れられるほどのスペックはないため動画編集には使えませんが、CPUはRyzen5のため、軽作業なら難なくこなします。よく持ち歩いていろんなところで作業をしました。

 

17.3インチのノートPCは、やはり重い

動画編集に慣れてくると、仲間と一緒に勉強や作業をする機会が増えます。そしてやはり毎回17.3インチを持ち歩くのはキツい。

動画編集を始めた頃は自宅以外で作業するなんて考えたことがなかったのでよかったのですが、外で作業することが増えると、17.3インチの2.5キロ超えを持って歩くのは大変です。移動中にどこかにぶつけないか、地下鉄の階段の上り下りで毎回ヒヤヒヤです。かといって、持ち歩き用に買ったHPの軽量ノートにAdobeのソフトを入れるスペックはない・・・。

実は、HPのノートを買った時は、動画編集をここまで本腰入れてやることになるとは思っていなかったのです。動画編集もやりたい!けど、ブログにも本腰を入れたい。どっちも欲しい。いつものことです。ブログをするなら、HPのノートで十分なのです。

しかし、まずはどちらかに集中したほうが結果が出やすいのでは?と、周囲を見て思い始めました。どっちも欲しいはどっちも得られない。どうしよう?と思っていたところ、なんと!運よく動画編集のお仕事をいただくことができたのです。

 

mouseのPC、便利だけど書き出しが遅い

動画編集の案件をこなす中、作業時間に大きく影響があるのが動画書き出しにかかる時間。実は、20分弱の動画書き出しで20分くらいかかっていたのです。20分尺の動画を書き出して、確認して修正してまた書き出し。わたしの手の遅さと要領もありますが、1回につき40〜50分はかかります。

やってられん・・・。

このとき初めて、作業に使う端末の大切さに気づきました。

ただ学んでいるだけならmouseの17.3インチでもいいけれど、仕事となると効率が結果に直結します。仕事に使うPC自体を見直したほうがいいのかも、と思い始めたのです。

それなら、持ち運びもできる、動画編集にも耐えうるスペックの・・・MacBookを買って、HPの軽量ノートと入れ替えようか?という考えが浮かびました。

 

WindowsとMacの併用ってありなの?

その時はまだ、自宅で作業するにはmouseの17.3インチPC、持ち運びができて動画編集もできるようないいスペックの小さいノートの2台持ちを考えていました。

外付けの大きいモニターがあるとはいえ(27インチのモニター買った)、なんだかんだスクリーンの大きいmouseの17.3ノートは使い心地がよかったのです。それに、1台のPCが壊れたとしても、もう1台PCがあれば仕事を続けられるから安心だし、絶対パソコン2台は必要でしょうと。

そして、持ち運び用に新たに買うなら、やはりMacbookかなと思っていました。

しかし懸念点が2つ。まずはお値段です。

MacBookは高い。Appleのものはとにかく高い。iPhone使っておいてナンですが、Apple何なのよと思っていました。

そしてもう1点は、そもそもWindowsとMacの併用なんてできるの?と思い、周りの人に訊きまくりました。

使ったことがないMacの環境に新たに慣れる必要とWindowsとの併用・・・。

本来の仕事以外にかかるコスト(手間)を考え、だいぶ悩みました。人にもたくさん訊きました。

その過程で「そういう事情ならMacBookを買って、PC1台にしたらいいのでは?どうして2台必要なの?」と何度も訊かれましたが、「だって1台に何かあったらどうするの?仕事にならないでしょう?PCは2台必要だよ!」と答え続けたわたし。

そしてついに、自分の中ではWindowsを使い続けることに決め、Adobeのソフトが使えるスペックの15インチのノートPCを買うことを決心し、現物を見に店舗に訪れたら・・・。

その端末の外観が好みではありませんでした。(その場でMacBookを買うことを即決。あんなに悩んだのに)

 

結局MacBook Pro 1台持ちに落ち着く

2023年2月3日、ヨドバシカメラに出向いてMacBook Proの14インチを購入しました。奇しくもその日は、M2Pro、M2Max搭載の新型の14インチ、16インチのMacBook Proが発売されるタイミングで、その日に型落ちとなった(少しだけ割引になった)M1Pro搭載のMacBook Proを購入したのでした。型落ちとはいえスペックとしては十分すぎるほど十分で、動画編集をしながら別のAdobeのソフトを立ち上げてもまったく問題なく動いています。動画の書き出しも早く、作業時間の軽減になりました。

そして、あんなにこだわっていた2台持ちへの執着もすっかり消え、MacBook Pro 1台で活動することに決めたのでした。

 

こだわっていた2台持ちから解放される。裏側にあった不安が解消されて、初めて手放せた

「なんで2台持ちなの?」「1台じゃダメなの?」「Macを買って1台に絞ればいいのに」

WindowsとMacの併用について周りの人に訊いていたときにもらっていた助言。それでもわたしは、自宅用と持ち運び用にパソコン2台は絶対必要だと言い張りました。

それでも、結局MacBook Proの1台になったのです。
わたしはなぜそんなに2台持ちにこだわっていたのでしょうか。

実は、MacBookを買う直前のタイミングで、仕事で使っていたHDDが破損してしまい、復旧のために予定外の出費があり大ダメージを受けていたのです。

幸い、納品する編集済みの動画に障ることはなく、クライアントは優しく素材を再配布してくれて、しかも激励までいただいて、結果オーライでした。しかし駆け出しの編集者にとっては、大失敗をやらかしたと大ショックでした。

それが原因でさまざまなことが怖くなってしまい、できるだけたくさんのバックアップを持っておこうという気持ちから、パソコンも絶対複数必要!!と思い込んでしまったのです。

結局、時間とお金はかかったもののHDDの復旧は無事に終わり、データもほぼ無傷で戻ってきました。

冷静になったわたしは、今後のデータ管理の運用方法を見直し、PCはMacBook Proの1台で行こうと決めることができました。

少し使ってみて、MacBook Proが安定性があり頼れるよい端末だとわかったから、というのも後押しになりました。

ここで実感したのは、「人は不安だとモノを持ちたがる」ということです。

あぁなるほどな、と腹落ちしました。

 

数が少ないからこそ、大切にするしかない

後日、HPのノートもmouseのノートも、それぞれ初期化してきれいに磨いて、買取相場の満額で買い取っていただきました。

MacBook Proは元気に動いていて、Windowsしか使ったことがなかったわたしもひと月でだいぶ操作に慣れ、頼れるパートナーとなりました。

PCが1台となっても不安に思うこともなく、淡々と仕事は進んでいます。

「パソコン1台じゃダメなの?」「なんで2台必要なの?」と訊いてくれた仲間には感謝しています。仕事に穴を開けることが怖くて複数持ちにこだわっていたわたしに「きちんと管理しながら進めていれば、たとえ案件中にPCが壊れても、クライアントは理解してくれるから大丈夫だよ」と言ってくれたことが、今なら理解できます。

でもあの時は、壊れた外付けHDDの全てを失うかもという恐怖がわたしを離しませんでした。

もしもパソコンが壊れてしまって仕事ができなくなったらどうしよう。クライアントに迷惑をかける。そんなの絶対にダメだ!そんな不安に取り憑かれていたのです。もちろん迷惑をかけるのはダメだという大前提はありますが。

 

でも今なら大丈夫。きちんと言えます。

そうならないように最善は尽くすけれど、そうなったらなった時。

だって起こる時は起こるものだし。それは誰にもわからないし、そうなったらもう仕方ないです。わたしは比較的いつもそう考えているのですが、不安に囚われるとそれを簡単に忘れてしまうのですね・・・。

迷ったら考えてみる。これがなくなっても何とかなるんじゃないか?なりそうなら捨ててOK

モノが手放せないな、どうしてだろう?と思っている方は、自分には何か不安なことがあるのかな?と探してみましょう。

モノを減らすことで起こりうる不都合。
それが起こったら本当にどうにもならないことなのか?
実は何とかできることなのか?考えてみましょう。

案外、何とでもなるかもしれません。

それに気づければ、モノだってもっと減らせます。

ただ、モノは「気分よく毎日を過ごすために」減らすのであって、やみくもに減らせば正解というわけではありません。減らすこと自体が目的になると不幸の始まりです。

手放すには各自のタイミングがあるし、減らせない時はどうやっても減らせません。

「無ければ無いで、どうにかなるかな」

そう思えたら、モノを減らすチャンスです。そして、「無ければ無いで何とかなる」と思えるところまでは、減らしてしまって大丈夫です。

 

結局1台になったノートPC。

初めてのMacBookにまだ慣れないところはありますが、手入れをしながら大切に使っています。

 
 

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マリゴールド

1970年東京生まれ/都内で夫とネコ2匹と暮らす/30歳でひとり暮らしを始めるまで、実家でひたすら「自分博物館」を作り上げ、その後大規模の片づけをくり返すうち自分なりの片づけの哲学にたどり着きシンプルライフに移行/ミニマリストもいいけど極限まで削りたいわけじゃない/「したいことだけする、したくないことはしない」の意味が最近わかり始めたところ/たまに英語を話します

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