モノを減らす 片づけ日記

人はなぜモノを手放せないのか。自分の中の不安を見つける

春です!
今年は平年より気温が高めなので、桜のつぼみも既にふくらみ、一部では開花も見られました。時折くる雨模様と暖かい風に、一喜一憂する季節です。

春になると上がってくるのが、片付け熱です。

わたしはミニマリストを目指してここ数年かけてモノを減らしています。

・モノを減らして身軽に暮らす

・モノを減らして時間を作る

・モノを減らして出費を減らす

断捨離やミニマリズムについてはマインドがだいぶ変わり、自分自身に浸透してきたな、と感じる一方で、まだまだ物質主義の罠に落ちてしまうことがあり葛藤しています。

モノは減らせばいいというものではなく、今の暮らしに自分自身がリラックスできて満足しているかが大事。持てるなら全部持っていたいのが本音ですが、人間にはキャパがありますのでそうするわけにもいきません。

今回は、私が自宅のパソコン環境を整えたことを通して学んだ、「モノから気づく自分の不安」について書いていきたいと思います。

これを読めば、「似たようなものが増えてきた」「どれを捨てればいいのかわからない」「困るのが嫌だから捨てたくないけどモノは減らしたい」こんなお悩みから解放されます。モノを減らすコツもわかりますよ♪

 

この記事はこんな人におすすめ

・モノを減らしたいのになぜ手放せないのかわからない
・あれもこれもないと不安になってしまう

 
 

なぜ人はモノを持ちたいのか

大前提として、人は不安を感じるとモノを持ちたがります。

大事なことだからもう一度言います。

人は、不安だと捨てられないし、全部持ちたいし、お金を使います

たとえば服なら「こんな時に着る服がないと困るから」「いつも同じ服だと思われると嫌だから」手放せない。わかります。わかりますよ。

バッグなんて典型ですよね。今持ってるバッグが小さすぎたら困るからもう少し大きなバッグ、それも小さすぎたら困るから、もう少し大きいバッグ・・・キリがありません。

家電だって、サブスクだって、携帯電話(スマホ)だって、「こんなことになったらどうしよう」という不安で数が増えていくのは典型です。原則として人間は、持っているモノを失うのが怖いのです。

 

ノートPC2台持ち→1台への道

最近わたしは、ノートPCを2台から1台に減らしました。気持ちが軽くなって、結果大満足なのですが、そこに行き着くまでの道のりは平坦ではありませんでした。少しそこについてシェアしたいと思います。

 

パソコン1台→2台になった経緯は動画編集

もともとは、2014年に買ったDynabookのKIRAという小型で軽量のノートPCを使っていました。

持ち運びにも便利で、大変気に入って使っていたのですが、2021年末に動画編集を学ぶことになったため、編集ソフトに耐えうるスペックを持つPCを新たに用意する必要が出てきました。

そして購入したのが、mouseの大型ノート17.3インチのパソコンです。調べた中ではそれが一番コスパが良く、セールに行き当たったため購入を決めました。

このPCは、動画編集ソフト(AdobeのPremiere Pro)の使用にはまったく問題なく、すぐ気に入りました。唯一の難点は、持ち運ぶには重いこと。

動画編集は細かい作業が必要なため、大きなスクリーンが必須と考え17.3インチを選んだのですが、のちに外付けモニターを使えばいいことに気づき(遅い)、実はPCの大きさ関係ないじゃん、と結構ショックを受けました。とはいえ、大きいサイズのほうが安いので、当時では最善の選択だったとも思っています。

一方、持ち歩き用のDynabookのKIRAは古くなり(8年使えばねぇ)、性能的にWindows11にアップデートできず使用中不具合になることが増えました。そのため、HPのセール中に、同じく小型で軽量のノートPCを購入し、KIRAとはお別れしました。

HPの軽量ノートはKIRAより軽いくらいで、しかもかわいいピンク色。こちらも気に入って使っていました。CPUはRyzen5のため、軽作業なら難なくこなします。よく持ち歩いていろんなところで作業をしました。

 

17.3インチのノートPCは、やはりデカくて重い

動画編集に慣れてくると、仲間と一緒に勉強や作業をする機会が増えます。そしてやはり毎回17.3インチを持ち歩くのはキツい。

動画編集を始めた頃は自宅以外で作業するなんて考えたことがなかったのでよかったのですが、外で作業することが増えると、17.3インチの2.5キロ超えを持って歩くのは大変です。移動中にどこかにぶつけないか、地下鉄の階段の上り下りで毎回ヒヤヒヤです。かといって、持ち歩き用に買ったHPの軽量ノートにAdobeのソフトを入れるスペックはない・・・。

実は、HPのノートを買った時は、動画編集をここまで本腰入れてやることになるとは思っていなかったのです。動画編集もやりたい!けど、ブログにも本腰を入れたい。どっちも欲しい。いつものことです。ブログをするなら、HPのノートで十分なのです。

しかし、まずはどちらかに集中したほうが結果が出やすいのでは?と、周囲を見て思い始めました。どっちも欲しいはどっちも得られない。どうしよう?と思っていたところ、なんと!運よく動画編集のお仕事をいただくことができたのです。

 

mouseのPC、いいんだけど書き出しが遅い

動画編集の案件をこなす中、作業時間にわりと影響があるのが動画書き出しにかかる時間。実は、20分弱の動画書き出しで20分くらいかかっていたのです。20分尺の動画を書き出して、確認して修正してまた書き出し。わたしの手の遅さと要領もありますが、1回につき40〜50分はかかります。

やってられん・・・。

このとき初めて、作業に使う端末の大切さに気づきました。

ただ学んでいるだけならこれでもいいけれど、仕事となると効率が結果に直結します。PCを見直したほうがいいのかも、と思い始めたのです。

それなら、持ち運びもできる、動画編集にも耐えうるスペックの・・・MacBook?という考えが浮かびました。

 

WindowsとMacの併用ってありなの?

その時はまだ、自宅で作業するにはmouseのPC、持ち運びなら(HPのノートPCを入れ替えて)いいスペックの小さいノートの2台持ちを考えていました。

なんだかんだ言って、外付けの大きいモニターがあるとはいえ(27インチのモニター買った)、スクリーンの大きいmouseの17.3ノートは使い心地がよかったのです。それに、1台のPCが壊れたとしても、もう1台あれば仕事を続けられるから安心だし、絶対パソコン2台は必要でしょうと。

そして、持ち運び用はやはりMacbookかな、と思っていました。しかし高い。Appleのものはとにかく高い。iPhone使っておいてナンですが、何なのよと思っていました。

それに、そもそもWindowsとMacの併用なんてできるの?と思い、周りの人に訊きまくりました。

使ったことがないMacの環境に慣れることとWindowsとの併用・・・。仕事以外にかかるコスト(手間)を考え、自分の中ではWindowsを使い続けることにして、Adobeのソフトが使えるスペックの15インチのノートPCを買うことに決め、現物を見に行ったら・・・。

外観が好みではありませんでした。(その場でMacBook買うことを即決)

 

結局MacBook Pro 1台持ちに落ち着く

2023年2月3日、ヨドバシカメラに出向いてMacBook Proの14インチを購入しました。奇しくもその日は、M2Pro、M2Max搭載の新型の14インチ、16インチのMacBook Proが発売されるタイミングで、その日に型落ちとなった(少しだけ割引になった)M1Pro搭載のMacBook Proを購入したのでした。型落ちとはいえスペックとしては十分すぎるほど十分で、動画編集をしながら別のAdobeのソフトを立ち上げてもまったく問題なく動いています。動画の書き出しも早く、作業時間の軽減になりました。

そして、あんなにこだわっていた2台持ちへの執着もすっかり消え、MacBook Pro1台で活動することに決めました。

 

不安から解放されて初めて手放せる

WindowsとMacの併用について、周りの人に訊いていたときに、結構あったのが「なんで2台持ちなの?」「1台じゃダメなの?」「Macを買って1台に絞ればいいのに」という助言。それでもわたしは、自宅用と持ち運び用に2台は絶対必要だと言い張りました。

それでも、結局MacBook Proの1台になりました。わたしはなぜそんなに2台持ちにこだわっていたのでしょうか。

実は、MacBookを買う直前のタイミングで、仕事で使っていたHDDが破損してしまい、復旧のために予定外の出費があり大ダメージを受けていたのです。

幸い、納品する編集済みの動画に障ることはなく、クライアントは優しく素材を再配布してくれて、しかも激励していただいて、結果オーライだったのですが、駆け出しの編集者にとっては、大失敗をやらかしたと大きなショックを受けていました。

それで怖くなってしまい、できるだけたくさんのバックアップを持っておこうという気持ちから、パソコンも絶対複数必要!!と思い込んでしまったのです。

結局、時間はかかったもののHDDの復旧は無事に終わり、データもほぼ無傷で戻ってきました。

そして冷静になったわたしは、今後のデータ管理の運用方法を見直し、PCはMacBook Proの1台で行こうと決めることができました。少し使ってみて、MacBook Proが頼れるよい端末だとわかったから、というのも後押しになりました。

ここで実感したのは、「人は不安だとモノを持ちたがる」ということです。

あぁなるほどな、と腹落ちしました。

 

数が少ないからこそ、大切にするしかない

後日、HPのノートもmouseのノートも、それぞれ初期化してきれいに拭いて、買取相場の満額で買い取っていただきました。

MacBook Proは元気に動いていて、Windowsしか使ったことがなかったわたしもひと月でだいぶ操作に慣れ、頼れるパートナーとなりました。

PCが1台となっても不安に思うこともなく、淡々と仕事は進んでいます。

「パソコン1台じゃダメなの?」「なんで2台必要なの?」と訊いてくれた仲間には感謝しています。仕事に穴を開けることが怖くて複数持ちにこだわっていたわたしに「きちんと管理しながら進めていれば、たとえ案件中にPCが壊れても、クライアントは理解してくれるから大丈夫だよ」と言ってくれたことが、今なら理解できます。

でもあの時は、壊れた外付けHDDの全てを失うかもという恐怖がわたしを離しませんでした。

もしもこうなったらどうしよう。クライアントに迷惑をかける。そんなの絶対にダメ!そんな気持ちに取り憑かれていたのです。もちろん迷惑をかけるのはダメだというのは大前提ではありますが。

 

でも今なら大丈夫。きちんと言えます。

そうならないように最善は尽くすけれど、そうなったらなった時。

だって起こる時は起こるものだし。それは誰にもわからないし、そうなったらもう仕方ないです。わたしは比較的いつもそう考えているのですが、不安に囚われるとそれを簡単に忘れてしまうのですね・・・。

モノが手放せないな、どうしてだろう?と思っている方は、自分には何か不安なことがあるのかな?と探してみましょう。そして、それが起こったら本当にどうにもならないことなのか?実は何とかできることなのか?考えてみましょう。案外、何とでもなることかもしれません。それに気づければ、モノだってもっと減らせます。ただ、モノを手放すにはそれぞれのタイミングがあることは理解しています。

 

結局1台になった1台のノートPC。手入れをしながら大切に使っていきます。

 
 

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marigold

1970年東京生まれ/都内で夫とネコ2匹と暮らす派遣社員/30歳でひとり暮らしを始めるまで、実家でひたすら「自分博物館」を作り上げ、その後大規模の片づけをくり返すうち自分なりの片づけの哲学にたどり着きシンプルライフに移行/ミニマリストを目指して暮らしを整え中/「したいことだけする、したくないことはしない」の意味が最近わかり始めたところ/

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