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【イタリアに行こう♪32】ただいま日本。おもてなしはさすがですがやり過ぎでは

2020年2月9日

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ローマからの約12時間半のフライトを終えて、無事に成田に到着しました。

4泊6日の慌ただしい旅行なので当たり前ですが、わたしたちが不在の間も日本では日本の時間が進んでいたのでした。

一瞬で終わっちゃったー。イタリア旅行。あっという間でした!

・・・とはいえ、やっぱり短期間でも日本を離れると感じることがあるものですね。今回は、日本を少し離れたことで見えてきた日本について書きたいと思います。

夫が撮ったざんねん写真が山になっております。もったいないですねぇ・・・。

トイレがきれい!さすが日本です

飛行機から降りて、すぐに空港のトイレを使いました。そして、そのきれいさに「ああー日本に帰ってきたんだ」と感じました。

もちろん、イタリアの空港のトイレもきれいだったのですよ。でも、洗面台に石けんの液が垂れてそのままになっていたり、ゴミが放置されていたりと、そのきれいさが明らかに違うのです。日本ではそんなふうになっているところは見かけたことがありません。

これが日本か・・・!

誘導の人数がやたらめったら多い

そして、出国審査へ進むと、係員のおじ様たちが懸命に案内をしていました。

「日本のパスポートをお持ちの方はこちらですー!」とにこやかに。しかも、同じ案内を、何人もがしているのです。その、腕を大きく使いカウンターへいざなう仕草が

なんだこれは!エグザイルか?

・・・と思わせるくらいにたくさんの人数がいました。

これが日本か!

海外では酷いときには誰もいないぞ(^_^;)

察する接客、先回りのサービス

無事に荷物を受け取って出国ロビーへの扉をくぐりました。次は、借りていたモバイルwifiを返却しなければ!

グローバルwifi のカウンターに行くと、外国人のカップルが店員さんと話しています。様子を見るといろいろ質問をしていて、時間がかかりそうです。

しばらく後ろで待ってみました。といっても、すぐ後ろに並ぶ感じではなく、様子をうかがう感じでちらちら見ていたら・・・。

店員さんがすぐに気が付いて、少し大きな声で言ってくれました。

「返却だけでしたら、その角を曲がったところにポストがありますのでそこで返却できます!!!」

あ、ありがとうございました。

・・・そうか、これが日本のサービスなんだな。
イタリアでは、自分から何かアクションをしなければ、いないかのように扱われるだけでずっとほったらかしにされました。自分からはっきりと相手に伝えなければしたいことなんてできませんでした(考えてみればカナダもそうだったかも・・・)。

そういえば、行きの空港チェックインでもANAのカードを持っていただけで、マイルの登録ですね?と声をかけてもらったっけ。察するサービスがあたりまえの国、それが日本です。

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それはとても親切で便利なことなのですが・・・。

日本のおもてなしは日本人をダメにするのでは

こちらから動く前に、察してくれちゃうサービスが当たり前の日本って、もしかして人を怠けものにしてしまうのでは、と思いました。

だって、「自分がこれをしたい」と相手に伝えるのって、ちょっと骨が折れるけれど当たり前のことです。

それを、先に察してもらっちゃったら自分からすることなんて何もありません。

そんなサービスをくり返し受けていたら、だんだん自分から伝えることをサボりだします。察してもらうのが当然になってしまいます。

すると今度は「察してもらえない」ことに不満を抱くことだってあると思います。昨今話題になるモンスターカスタマーなんて、その権化ではないかと。

ダメだ・・・。日本のおもてなしは日本人を甘やかしてるだけだ!!

そんなことを考えました。

誰かに何かしてもらいたいなら、どうして欲しいのか自分から伝えるのは基本です。自分がお客さんの立場であっても、それは同じです。そこをサボって自分の思いどおりにしてほしいなんてただの甘えです。だって、相手が何を欲しているかなんてわからないですもの。

日本のおもてなしは素晴らしいけれど、過剰になってしまうとただの害。長時間労働もなくならないし、お給料もあがらないし、誰も幸せになりません。

「教えてくれなかった」「そんなの知らなかった」と文句を言うくらいなら、自分から確認したらいいのに、と常々思っていましたが、それはこういうことだったのか。。。

自分から行けるかどうかに語学は関係ありません

自分から行かないとしたいことができない、に関係してあともうひとつ。

「語学ができないから自分から行けない」は誤りです。だって、語学ができなくても何とかして自分の要望を伝えちゃう人っているんです。反対に、語学ができてもシャイすぎて自分から行けない人もいます。

一歩踏み出せるかどうかに、語学は関係ありません。

日本にいたら必要ないかもしれませんが(厳密にいえばもちろん必要)、日本の外に出たら「自分からいく、自分から伝える」ことをしなければ、あっという間に立ち行かなくなります。当たり前のことなのに、忘れていました。

今回久しぶりに海外旅行をしてその感覚を思い出すとともに、少しだけでも留学を経験してその感覚を身につけられたことは、語学を学んだこと以上に大きかったのかも・・・と初めて思いました。
わたしは英語は上手ではありません

そんなことを認識したために、今回のイタリア旅行はわたしにとって期待以上に有意義なものとなりました。

そして、旅心がついちゃいました・・・。

ここまで長く書いてきた旅行記はひとまずここで締めたいと思います。読んでくださった方、本当にありがとうございます。このあとは、預けたネコたちが留守中どうしていたか、イタリアに多いと言われるスリの対策をどうしていたのか、旅行の準備にどんなことをしたのかをポツポツ書き足したいと思います。

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マリゴールド

1970年東京生まれ/都内で夫とネコ2匹と暮らす/30歳でひとり暮らしを始めるまで、実家でひたすら「自分博物館」を作り上げ、その後大規模の片づけをくり返すうち自分なりの片づけの哲学にたどり着きシンプルライフに移行/ミニマリストもいいけど極限まで削りたいわけじゃない/「したいことだけする、したくないことはしない」の意味が最近わかり始めたところ/たまに英語を話します

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