年末年始に4泊6日のイタリア旅行をするにあたり、ネコ2匹をネコホテルに預けました。
いつもお世話になっているネコ専門病院に併設されているホテルなので、ネコたちも勝手がわかって安心であろうと思っていました。ここにくるみとピーターの預りをおねがいするのは2回目です(前回は2015年5月)。
くるみは数年前に体調を崩して以来、今でも10日に一度は皮下点滴を受けに通っています。ピーターも、脱毛があったり、夏バテだったり、予防注射やマイクロチップで何度もこの病院にお世話になっているので、知らない場所ってわけじゃないし・・・と考えていました。
しかし!今回はピーターがストレスでちょっとした問題行動を起こしてしまいました。
今回は、イタリア旅行記の番外編として、大人の都合で預けられたネコたちがどんな様子だったのかについて書きたいと思います。
寒い日にしか見られない「火鍋寝」。ネコが寄り添っているのをみるのは本当によいものです。
毛布、ベッドと一緒に預け入れられる
2019年12月28日朝、ふたりをキャリーケースに入れて病院を目指しました。
彼らのにおいのついたネコ砂と毛布、そしていつも使っているベッド「ねころん」も持ち込みました。二人一緒に入れるお部屋を予約したので、「ねころん」も十分に入るスペースがあったのです。
このネコ型のドームベッドが「ねころん」です。ちょっとつめればふたり一緒に中で休めます。隠れられるところがあれば心強いであろうと考え、持ち込みました。
病院では、いつもの受付の方が対応してくれて、ネコたちはキャリーごと上階のホテルに入っていきました。預かり中に万が一があった場合の連絡先を記入して、わたしたちは一度帰宅、成田空港へと向かいました。
ちょっと寂しかったけれど、時間もなく急いでいたし、医療施設があるホテルで慣れている先生も看護師さんもいるし、そんなに心配はしていませんでした。
【イタリアに行こう♪2】ネコを預けてちょっとさみしくなりました
前回預けた2015年5月のときの様子
ネコを長期間預けるのはこれで3回目です(くるみとピーターを預けるのは2回目)。
1回目は、わたしの兄家族が飼っていた太郎くん(仮名)と二葉ちゃん(仮名)を1年の期間限定で預かったとき。やはり年末年始が9連休だったため、兄家族を訪ねてロンドン旅行をしたのです。その時もふたり一緒に入れるお部屋を8月くらいに予約しました。ネコさんはふたりとも13歳くらいでした。
預けた後も、特に異変もなく普段どおりにしていたので「やっぱりふたり一緒ということがよかったんだな」と思い、無事でよかったな、と思ったものです。
太郎くんも二葉ちゃんも15歳で天国に行きました。
キジトラの二葉ちゃんと茶トラの太郎くん。仲のよい兄妹でした。
そして、2014年11月にくるみとピーターがわが家にやってきて、2015年GWに台湾旅行のため、ホテルに預けることになりました。
うちで引き取って半年も経っていなかったため、まだ一緒に暮らすことに完全に馴染んではいませんでした。最初からフレンドリーだった(ただしイタズラをしまくった)ピーターはともかく、くるみにいたっては、フー!シャー!!パンチっ!!!が当たり前の毎日。
うちに来たばかりの頃。顔が幼いですねふたりとも。
まあ、そんな状態で預けたのでどうなることやら?と思っていたのですが、太郎くん二葉ちゃんには見られなかったある変化が、明らかにありました。
なんと、くるみが急に懐いてきたのです。
台湾旅行が終わりネコを迎えに行き帰宅してしばらく経つと・・・くるみが「にゃぁぁぁ~」と言いながら近づいてきて、頭をスリスリしてきました。
※預ける前はしませんでした
そして、シャー!!と、パンチの数が明らかに減りました。
おそらく、預けたことでまた(※)捨てられたと思ったのでしょう。姉弟間で話し合いが持たれたのかもしれません。
「おねえちゃんがツンケンするからまた捨てられただろっっ!!!」
「ピーターくん、くるみそんなつもりじゃなかったのよ・・・」
※くるみとピーターは、うちに引き取られる前に一度引き取りトライアルをして、「やっぱり飼えない」と戻されてしまったことがあるのです。
太郎くんと二葉ちゃんが、ホテルの預けた後も特に変化がなかったため、くるみの変化には驚きました。今思えば、太郎くんと二葉ちゃんはシニアの貫禄だったのかも・・・。
ただ、今回の預りはそれから4年以上経っているし、もうすっかり「うちの子」になったくるみとピーターですから、ホテルに預けても大丈夫!とわたしは自信がありました。なんたって、ふたり一緒に過ごせるお部屋の予約を入れたのですから。
ピーターがうろたえて、爪から出血
帰国して、自宅に着いたのが1月2日の14時過ぎ。ネコのお迎えは16時過ぎ。ザっと荷物を片づけて、ホテルに向かいました。病院はお休みだったため、事前に電話をしてその時だけ入口を開けてもらう約束だったのです。
滞在中のふたりの様子を訊いてみると、なんとピーターが預けられてすぐに爪とぎをし過ぎて、爪から出血したと聞かされました。
「環境が変わったストレスだと思うんですけど・・・」と言いにくそうに伝えてくれました。
でもその後は慣れたみたいで、トイレも問題なかったし出したごはんも全部食べてくれましたよ、と。そして、くるみは場所に慣れているせいかマイペースで過ごしていたことも知りました。
ピーターよ・・・。それはつらかったなぁ。
帰宅した後は1時間くらい家中のにおいを嗅いで、その後は安心したのか抱き合って死んだように眠っていました。
あっという間のイタリア旅行だったけど、きみたちとっては長い長い6日間だったんだね。お留守番、ありがとう。
体重もちょっと減っていましたね(今は戻りました)。
ピーターの爪は、確かにやわやわになっていましたがすぐに爪とぎを始めて、ほどなく鋭い爪に成長しました。
こんな様子を見てしまうとネコを預けて旅行に行くことについて考えてしまいますね。夫は「もう預けるなんてできない・・・」と言っていました。
じゃ!旅行はわたしひとりで行くからご心配なく!!と言ってみたら、「そうして・・・」と言われましたよ(^_^;)
ネコと暮らすということ
ネコと暮らすってこういうことなのですよね。
旅行に自由に行くこともできないし、行くにしても留守の間どうするかをしっかり準備して。もちろんその間にもお金はかかるし心配にもなるし。今回のホテル代は5万円ちょっとでした。
かと言って、ネコがいるからと言ってやりたいことを全て諦める、というのも違う気がする・・・。お互いが幸せに過ごせる方法が簡単に見つかればいいのですけどね。
次は、留守中に自宅に来てくれるペットシッターさんにお願いすることを考えてみたいと思います。
イタリア旅行紀はこちらから→【イタリアに行こう♪】2019-2020フィレンツェ・ヴェネツィア旅行紀もくじ