以前、自分で染めるヘアマニキュアに挑戦し、うまくいかなかったことについて書きました。
その後、ヘアマニキュアは美容室でプロにお願いしてきたのですが、ここのところ白髪が気になり始めるタイミングがスピードアップ。
そんなにちょくちょく美容院に行くわけにもいかず、「自分でやるしかないかも・・・」と再度挑戦することにしました。
準備を整えることにより、思ったより上手にできたので、今回はセルフヘアマニキュア成功編をシェアしたいと思います。
この記事はこんな人におすすめ
・自分でヘアマニキュアをしているがうまくいかない
・アレルギーのためヘアカラーができないのでヘアマニキュアしか使えない(わたしはこのタイプ)
・美容院代を節約したい
・ヘアマニキュアのために美容院に行く頻度を減らしたい
なお、今回は後頭部~うなじにかけては染めず、気になる前部分~頭頂部のみ染めたことを書き添えておきます。
目次
前回失敗したのは、90%薬液のせい
前回白髪について書いたとき、自分でヘアマニキュアに挑戦したけれど、手間がかかるうえに上手くできなかったので、今後はプロにお任せすると書きました。
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その後、美容院で1.5~2カ月ごとに染めてもらっていますが、気になるのは髪の伸びるスピード・・・。
染めてもらった2週間後にはもう気になり始めます。とはいえ、そうしょっちゅう美容院にも行けません。
困ったわたしは考えました。
「そうだ。自分で染めよう!」
おかあさん、しっぱいしたんでしょう?
おかあさん、あきらめないね
ふふふ、今回は秘策があるのよ
前回、手間はかかるしその割には染まらないしで、すっかり意気消沈した原因を特定いたしました。
それは、「ドラッグストアで売られている市販品を使ったこと」
そして、今回上手くいった要因は「プロ用の薬液と道具を使ったこと」
だと確信しております。
プロ用(業務用)でないとしっかり染まらない
地肌からしっかり染められるヘアカラーと違って、へマニキュアは薬液が地肌に付くと落ちません。
自分で地肌に付かないように薬液を塗布するのはすごく大変。だって後ろなんて見えないですから。
当然、染めている間に地肌にも付いちゃうと思います。
その時に、「ちっとも取れないじゃない!!」となるのを恐れてか(?)、市販で買えるヘアマニキュアの薬液は少々弱めになっていることと思います(推測)。
さらに、ヘアマニキュアの箱にセットで入っているビニールの手袋もゆるゆるで使いづらい・・・。
結果として、「苦労した割に全然染まってない」状況になりました。
そこで、今回は「プロ用の薬液」と「プロ用の道具」を使ってみることにしました。
上手くいったポイントは、ほとんどこれだと思っています。
使った薬液と道具紹介
まず、使った薬液は、ミルボン オルディーブ ルドレス。色はミディアムのチェスナットブラウン(M-CB)にしました。
上記のリンク先にはカラーチャートもあり、自分に合った色が選べます。
Lライト、Mミディアム、Dダークの中ならミディアムかな、そして自然な栗色なら浮かないかな?と思ってチェスナットブラウンにしました。
次に手袋です。市販品についてくる手袋はサイズがゆるく、手首回りも短くふわふわ浮いて使いにくかったので、こちらもプロ用のゴム手袋を用意しました。
わたしは手が大きめなので7インチにしました。手にピタッと馴染んで手首回りがぴったりしています。
そして、コームです。こちらもサロンでよく使われているリングコームを使いました。
こちらのデルリンリングコームはたくさん色がありますが、マニキュアで汚れるので薄い色はおすすめしません。
次はイヤーキャップです。
こちらは、ダイソーで売られているのを見つけたのでそこで買いました。16組入りで110円(税込み)。少しサイズが小さめでしたが十分だと思います。
最後にダッカールピンです。
こちらは、髪をブロッキングするのに使います。薬液で汚れる可能性があるので(作業中の手で触れるので)、おしゃれ用のピンはおすすめしません。代わりにヘアゴムを使ってもブロッキングはできます。
薬液塗布の後にラップでくるんで加温するので、あらかじめ浴室のお風呂のふたに、60cmくらいに切ったラップを置いて作業を始めました。
そして、あとは肌に付かないように塗っていく・・・のですが、ここでもうひとつ必要なものがあります。それは、作業に十分な時間です。
先述したように、マニキュアの薬液を肌に付かないように、しかもしっかり染まるように塗っていくのは大変です。
少ない時間で慌てながらすると気持ちが焦ってしまうので、最低でも60~90分は確保したほうがいいと思います。
なお、わたしは実は過去に短期間ですが美容師の仕事をしていたことがあるため(見習いのままだったけど)、サロンでどのようにヘアマニキュアが塗られているのかを知っています。実際にお客様に施術もしていました。なので、業務用の薬液の扱いに抵抗がなかったという大前提がありますが、続けて作業手順についても解説していきますので、セルフでヘアマニキュアに挑戦したい方はぜひ読み進めてください。
上記に載せたマタドールの手袋とリングコームは、実際にわたしがサロン就業中に使用していたものです。
作業手順
作業手順は、以下の通りに進めました。
髪全体を染めるのではなく、顔周りの前部分のリタッチ(白髪が伸びてきた部分のみ染める)を前提にしています。
人によってうまく行く行かないあると思いますが、あくまでわたしがしている方法なので、その点はご了承ください。
- 顔の生え際部分にクリームを塗る(ハンドクリームでも可)+マスキングテープでガードする
- 薬液、リングコーム、手袋、ラップを浴室に準備する
- 洗面器にお湯をためておく(薬液塗布後の手袋を洗う用)
- イヤーキャップを着け、髪をブロッキングする
- 薬液を塗布する
- ラップでくるんで温める→クーリング
- 洗い流す→シャンプー
- 乾かす
1.顔の生え際にクリームを塗る+マスキングテープでガードする
まずは、生え際の際にクリームを塗っていきます。これは、コールドクリームでもハンドクリームでも大丈夫です。薬液が生え際につかないように保護するためです。
地肌から塗るヘアカラーだと、髪の根元にクリームがついてしまうと薬剤をはじいて染まらなくなりますが、ヘアマニキュアはそもそも根元には塗りませんので多少ついても大丈夫です。
さらに、その内側(クリームが生え際から1cmくらいだとするとその内側というか顔側)にマスキングテープを貼っていきます(下記写真参照:モデルは写真サイトから。わたしではありません)
マスキングテープは絶対必要とは思いませんが、念のために貼りました。こちらも100円ショップで売られている可愛いもので大丈夫です。今回、薬液を塗布する際に、毛先にマニキュアがついた産毛の先が顔に触れてしまいましたが、たまたまマスキングテープの位置だったためセーフ!となりました。ただ、マスキングテープはそもそも肌の上に貼るものではないので、皮膚が弱い人にはおすすめしません。
2.薬液、リングコーム、手袋、ラップを浴室に準備する
薬液はチューブのまま(容器に出したりしない)、ラップは60cmほどで切ってお風呂のふたの上に置く。
手袋はまだ着けません。
薬液塗布後の温めに浴室乾燥機を使う場合は、暑くなるので飲み水の用意をしておくとベターです。
3.洗面器にお湯をためておく(薬液塗布後の手袋を洗う用)
洗面器にお湯を溜めておきましょう。
薬液塗布が終わったときに、そのお湯で手を洗います。細かく言うと、薬液が付いた手袋のまま手を洗い、手袋を外します。
洗う頃にはお湯が水になっているとは思いますが、とりあえず溜めておきましょう。
4.イヤーキャップを着け、髪をブロッキングする
イヤーキャップを着け、髪をブロッキングしましょう。
その前に・・・。髪を濡らして、タオルドライしなくていいの?と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
正直どっちでもいいと思っています。わたしは今回乾いた髪で施術しました。
髪質により、濡らしたほうが扱いやすい(ボサボサしない)場合は、濡らしてしっかりタオルドライしたほうがいいかもしれません。そのあたりはこだわらなくていいと思います。
さて、ブロッキングです。
まずは、頭頂部から耳の上まででわけて、前部分と後ろ部分でしっかり分けましょう。後ろ部分は塗らない前提で進めていきます。
両側の耳周りから塗っていくので、その部分はクリップやゴムで留めておかなくてもOKです。
イヤーキャップに挟まっている毛があれば、リングコームのテイル(持ち手側の尖った先)で引き出しておきましょう。
5.薬液を塗布する
いよいよマニキュア液を髪に塗っていきます。
まずは、ゴム手袋を着けて、右手にコームとマニキュアのチューブを持ち、左手の手のひらに薬液を5~6cmほど出して乗せます。
それを、コームの櫛部分ですくい上げるように取ります。(手のひらには薬液は残らない感じで)
コームの櫛部分は、歯と歯の間に薬液が付いています。
櫛部分の歯先を手のひらに垂直に当て、そのまま手のひらで拭います(歯先部分に付いた薬液を手のひらで拭ってふき取る感じです)
・・・わかりづらいので動画にしました。手のひらに薬液が乗っているつもりでご覧ください。
こうすることで、櫛の歯先に薬液がべったりついているわけではないので、歯先が多少地肌に触れても大惨事にはなりません。
髪の根元2~3mmを残して薬液を塗っていきましょう。
染まりにくい耳の周り部分(もみあげのところ。髪がピン!と立ってしまいやすいため他の毛となじまず染まりにくくなる)は、薬液を塗るというより置くという感じで塗ります。
リングコームのテイル部分(持ち手の先端)をうまく使って、地肌をスライスする感じで細かく分けて、髪の両側に薬液を付けていきましょう。
コームに付いている薬液が少なくなったら都度手のひらに出して足していきます。
両側の耳周りが終わったら、おでこの生え際部分を塗ります。目立つところなので丁寧に塗りましょう。頭頂部まで同じく丁寧に塗っていきます。
薬液がついているのは根元のみです。櫛でとかしてしまうと薬液が伸びて、薄くなります。毛先まで染めたい場合をのぞいて、とかす必要はありません。
ひととおり塗れたら、溜めておいた洗面器のお湯で手を洗い、手袋を外します。
6.ラップでくるんで温める→クーリング
用意しておいたラップで、塗った部分をカバーしましょう。
頭全体を包む必要はありません。塗った部分だけくるまっていればOKです。
ラップはふんわりかけましょう。あまりしっかり巻いてしまうと、薬液が地肌に付いてとんでもないことになります。
耳の周りなど、浮いてしまうときはダッカールピンを使って留めてOKです。
温めは、浴室に乾燥機が付いている場合はONにするのがおすすめです。ただ、熱くなるので熱中症に注意です。水分を取りながら10~15分置いてください。
ドライヤーで温めてもOKですが、温風が一か所に集中しないよう、動かしながらまんべんなく温めてください。
温めが終わったら、ラップを外してそのまま5分ほど放置(クーリング)します。
7.洗い流す→シャンプー
薬液をシャワーで流していきます。もう一度手袋を着けましょう。
この時、シャワーと顔の角度によって、薬液が地肌に付くので注意が必要です。
顔を下に向けて、シャワーを上向きにするのがわたしのおすすめです。噴水の上に顔をかぶせている感じになります。
地肌と顔を触らないように、薬液だけ流していきます。流しているお湯に色がついていなければOKです。
シャワーだけでだいたい薬液が流れたら、シャンプーで洗います。髪をゴシゴシせずに、地肌を洗いましょう。
流したら手袋は外して大丈夫です。トリートメントをして終わりです。
わたしは普段シャンプーを使わずに
石けんで髪を洗いますが、
この時ばかりは夫のシャンプーを
借りています。
8.乾かす
あとは、普通のシャンプー後と同じ流れです。
タオルドライをしてドライヤーで乾かしましょう。タオルは、真っ白なものだと色が着く可能性があります。このとき、薬液が薬液のままタオルに着いていたら洗い残しがあります。シャンプーをし直して、しっかり洗い流してください。
乾かすときは、地肌をしっかりと乾かしましょう。
しっかり染まっているはず!
いかがでしょうか。しっかり染まっていることと思います。
わたしの場合は、耳の周りの丈夫な毛が浮いてしまってそこはいまいちでした。しかし、おでこの周りの生え際は、かなりしっかりと染まりました。地肌ギリギリまで薬液を置いたので(付けた薬液を、櫛でとかさず置く感じで乗せる)満足な結果でした。
以前挑戦した、ドラッグストアで買ったものとはまったく違う仕上がりで、プロ用の薬液の実力を感じました。また、選んだ色(M-CB)ミディアムチェスナットブラウンも、パーソナルカラーオータムの自分の顔色と、普段染めてもらっている色に馴染んでよかったです。
3週間ごとに染めれば、顔周りは気になりません
これを3週間ごとに繰り返せば、美容院で染める頻度はグッと落ちます。しかも、白髪を気にしなくてよくなるので気持ちが楽になります。
しかし、髪を結ぶとゴールデンポイント(頭頂部のやや後ろ側。高めのポニーテールの根元あたり)の根元の白髪はやはりちょっと目立つかな・・・。いずれにしても数カ月に1度は後ろ側もきれいに染めてもらう必要はありますね。カットもしてもらわないとですしね。
きれいにしておくのって大変だけど、やっぱり大事
若い頃の髪は、少々乱れていてもつやがあるし黒々しているしでそこまでだらしなくはなかったのに、白髪のケアがあるとちょっとサボると目立ってしまう。
きれいにしておくのは手間も時間もお金もかかります。でもやっぱり身ぎれいにしておくのは大切なことです。
今回、業務用のヘアマニキュア薬液を使用したことで満足な仕上がりになったので、今後も定期的に続けていきたいと思います。
ドラッグストアで買うヘアマニキュアだと染まらないのよねぇ・・・。と物足りなさを感じている方は、挑戦してみるのもアリだと思います。
しかし、地肌に付くと落ちにくいので、その点は本当に気をつけてください。
わたしは使っていませんが、リムーバーを手元に用意しておくのも安心ですね。
とはいえ・・・。
自分でやるのなんて無理(涙)と思った方もいるでしょう。
こんなに大変な思いをするくらいなら、お金を払ってプロにきれいにしてもらいたい!
わかります。
そんな方は、さっさとプロに願いしちゃいましょう♪