カナダへ語学留学したのが2005年10月なので、それから13年経ちました。
ホストファミリーの家に着いたのがちょうど感謝祭の週末。着いたその夜から感謝祭のディナーが始まりました。
慣れない英語の環境で、わたしが話せることは限られていて、さらに初対面の人たちとのディナーです。ホストマザーのベスの親戚の家で、わたしの話をウンウンと聞いてくれたのは優しいおじいちゃんでした。
あれは、誰のおじいちゃんだったのかなー。お元気でしょうか。
そんな思い出を胸に、今回はクランベリーソースを作ってみた話を書きます。
七面鳥(ターキー)はごちそう
感謝祭やクリスマスといえば、出てくるのは七面鳥です。チキンより一回り大きく、これを焼くためにカナダでは家庭用のオーブンが大きいのです。「日本だとオーブンはもっと小さいのよ」と言うと「じゃあどうやって七面鳥を焼くの?」と訊かれたこともあります。
日本では七面鳥は食べないのー(^_^;)
それはそれで「日本ではクリスマスにケンタッキーフライドチキン食べるんでしょー?あっはっは!!」と別のカナダ人に大笑いされた経験あります。いいでしょー!日本人はチキンが好きなの!!
ターキーにはグレービーソースまたはクランベリーソースをかけます
ターキーは丸焼きでテーブルに乗ります。そしてお肉をソースで食べます。
グレービーソースは、肉汁を使ったソースです。これは見た目の色から味の想像もつきやすく、特に抵抗なく美味しく食べられるのですが。。。わたしがびっくりしたのはクランベリーソースです。だって、見た目、ジャムなんです。
お肉にジャムをつけて食べる文化は、わたしの知る限り日本にはありません。少し驚きながらも恐る恐る食べてみると。
これがとっても合うのです!甘みと酸味があるクランベリーソースとお肉。美味しいのです。
クランベリーソースが食べたい
そんなクランベリーソースは、帰国してから食べる機会がありませんでした。ときどき無性に食べたくなるのですが、普通に売られていることもないし(探せばあるのでしょうけど)、自分で作るにしても生のクランベリーを手に入れること自体が難しい。見かけるのはみんなドライクランベリーです。
フレッシュクランベリーを見つけた
そんな時、近くのスーパーで生のクランベリーが売られているのを見かけました。とても珍しいことです。しかもカナダ産。おおー完璧ですね。
よし、これを使ってクランベリーソースを作ってみよう。3パック買ってみました。ひとパック税抜298円、120gくらい入っていたかな。
クランベリーは歌のとおり酸っぱくて軽い
クランベリーといえば、Eテレでおなじみの0655の歌「クランベリーの赤い実」です。
そのまま食べると酸っぱくて、切ると実の中に4つ空洞がある(だから畑に水を張って、浮いてきた実を収穫する)。
切ってみたら本当に空洞ありました。きれいですね。
そして、ちょっとかじってみたら、ものすごく酸っぱかったです。生で食べるのは無理ですね。だからジャムやソース、ジュースになるってわけですね。クランベリージュースも一般的で、カナダではパブでも飲めたりします。
クランベリーソースを作ろう
クックパッドで探して、レシピを見つけましたよ。
クランベリーソース by アガーシィ
オレンジジュースやレモン汁を入れるのもあったのですが、結局は砂糖のみで作ることにしました。
水と砂糖(うちはてんさい糖を使いました)を鍋に入れ火にかけ、砂糖か溶けたらクランベリーを入れます。
しばらく煮ると
実にヒビが入って、パチンパチンと割れてきます(はねるので注意)。
沸騰してもそのまま煮続けます。特に灰汁取りはしませんでした。
最後は実をつぶすようにかき混ぜて、出来上がりです。色が濃く深くなりました。
ソースというよりジャムみたいです。
お肉と食べる
このままでも甘酸っぱくて美味しいのですが、夫がエリンギの豚肉巻きを作っていたので試しにクランベリーソースで食べてみると、合う!やっぱり美味しいです!(夫は不思議そうな顔をしていましたが)
ヨーグルトと食べる
冷蔵庫に常備している水切りヨーグルトと一緒に食べてみると、
これもまた美味しい♪ しかも色がきれいだし。
味は予想どおりの味でした。
クランベリーの栄養
簡単に調べてみたら、ポリフェノール、ビタミンE、食物繊維・・・と身体にいいものがたくさん含まれています。生のまま食べられないのが惜しいですね。ソースもいいけど砂糖が大量に入っているので、保存にはいいけどそこは気になりますね。ドライクランベリーも今度食べてみよう。
マザーも大喜び♪
クランベリーソースを作ったよ、とFBにアップすると、ホストマザーがそれを見てコメントをくれました。
「あなた楽しんでたものねぇ~、ターキーディナー」
だって、とっても美味しかったから。そして、食べ残しのターキーを使って作ってくれた、ターキースープがまた美味しかったのです。身体が温まるし、クラッカーを砕いて入れるとお腹もいっぱいになるし、わたしにとっては何よりのごちそうでした。
あれをチキンで再現できないものだろうか・・・。今度調べてみよう。
家でまったく料理をしないホストファミリーもいる中、わたしはとてもラッキーだったと思います。野菜多めの手作り料理&マザーが日本食大好き&カナダの家庭文化もしっかり教えてくれて。
最初はびっくりしたジャム&お肉の組み合わせですが、慣れるとすごく美味しく感じるので不思議。そういえば、ドライプルーンを豚肉で巻くお料理もありますものね。結構定番の組み合わせなのかも・・・。
北米に留学したことがあって、クランベリーソースを懐かしく思っている方がいたら、ぜひ自作に挑戦してみてくださいね。七面鳥は無理でも、感謝祭&クリスマス気分が味わえます^^