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資格を手放すとき、人はどんな気持ちになるのか

2019年9月16日

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あえて片づけのカテゴリーで書きます。

私は先日、ある資格を手放しました。それは、10数年前、それはそれは勉強し、苦労して取得した資格でした。でも今は使っておらず、この先も必要になることはないだろうと判断し、今年度の年会費を徴収される前のタイミングで退会届を提出しました。

今回は、資格を手放すまでの心の動きについて書きたいと思います。


手放したのはCDA。キャリアカウンセラー資格のひとつです

今回手放したのは、CDA資格です。日本キャリア開発協会が出している、キャリア・デベロップメント・アドバイザー、簡単にいうと、キャリアカウンセラーの資格です。これ自体は民間資格ですが、資格保持者は数年前にできたキャリア・コンサルタントの国家資格への移行も一定期間内で可能という、使えば大変価値のある資格だと思います。

取得したきっかけ

取得したきっかけは、自分のキャリアに悩んだとき。周りに相談できる人がいなかったこと、当時の上司がまったく人の話を聞かない人だったことに由来します。人の話を聞かない(聞けない)って、こんなに人に嫌われるんだな、と知りました。人の話をきちんと聴ける人になりたいと思っていたときに、キャリアカウンセラーという資格があること知り、勉強したいと思ったのです。

苦労したのは2次試験です。実際にカウンセリングをして試験官に見られる試験で、それまで傾聴などしたこともない私には、かなり過酷なトレーニングを積んで臨みました。

合格通知が来た時にはその場にへたり込んで泣きました。

資格取得後の動き

合格すると、日本キャリア開発協会へ入会します。そして、それまでの経歴を協会に提出すると、協会からの案内の仕事(単発が多かったです。ジョブフェアの相談員など)に応募できるのです。しかし、なぜかわたしは提出をしませんでした。

資格の更新は5年ごとで、100ポイントを貯める必要があります。ポイントは、勉強会やセミナーに出席したり、キャリア関係の仕事をすると獲得できます。それを協会に提出し、100ポイントをクリアできると更新できる・・・という流れです。

しばらくは、自分もお世話になったCDA資格を取るための人をサポートする勉強会に出席していたのでポイントを貯められていましたが、その後はポイントのための活動が結構大変でした。

さっさとキャリア関係の仕事に就けばよかったのでしょうが、なぜかその流れにならず・・・。月日は過ぎていきました。

資格関係の仕事

その後、キャリア関係のセミナー講師の仕事をしたり、大学で短期の就活相談をしたりと資格が活きる仕事をすることもありました。

しかし、ここ数年はぱったりとそれもなくなり、まったく別の仕事をすることが続きました。自分の強みが別のスキルで見つかったのでそれに専念しています(雇用形態は派遣社員ですが)。

そうなると、ポイントをどう稼ぐかが課題になります。

ポイントを貯めるのが負担に

セミナーや勉強会に出席すればポイントは獲得できるでしょう。しかし、この時点で既にこれが負担以外の何物でもないことに気づいていました。

前回資格を更新したのは2017年。あと3年で100ポイントなんて貯めるのは無理だ・・・。そのために、いま興味や分野が離れてしまっている勉強会やセミナーに参加する時間が惜しい。もちろんお金もかかります。協会の年会費は7,000円です。もはや何のために支払っているのかすらわかりません。

2016年にできた国家資格キャリアコンサルタントに移行できる資格もあるけれど、その手続きも煩雑でなかなかやる気にならないし・・・。

昨年の年会費を支払った後、この1年で自分が動かなかったら考えようと思い。。。

そして、結局動かなかった。

つまり、そういうことなんだと思います。

資格を見つめ直す

取るときはすごく勉強して、苦労して取りましたがそこで終わらないのが資格です。保有に費用がかからないものなら取りっぱなしでもいいと思いますが、民間の資格はどうしても費用がかかるのが多いので、時々その資格を持っている意味を考えるといいですね。今回のわたしの場合は、

・資格取得後、すぐに動かなかった(仕事に飛び込まなかった)
・いくつか資格が活きる仕事もしたが、継続しなかった
・今後、キャリア系の仕事をする予定がない
・キャリア系の勉強会やセミナーに、時間やお金をかける気がない

これが手放す決心をした要因となりました。まるで、買ったけどあまり着なかった服みたい(^_^;)

でも、資格取得までに学んだことは無駄になっていないし、取得にかかった費用は仕事で取り返せていますし。

資格も片づけの対象です

こうやって考えると、資格も片づけの対象になりますね。

「いま使っているか」
「これから使うことがはっきりしているか」
「今後使いたいと思っているか」
「持っていて幸せか」

この4つを満たさないものは・・・手放していいと思います。
決心した後は、ちょっとスッキリしました。

必要になったら、また取ります!

 

 

 

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マリゴールド

1970年東京生まれ/都内で夫とネコ2匹と暮らす/30歳でひとり暮らしを始めるまで、実家でひたすら「自分博物館」を作り上げ、その後大規模の片づけをくり返すうち自分なりの片づけの哲学にたどり着きシンプルライフに移行/ミニマリストもいいけど極限まで削りたいわけじゃない/「したいことだけする、したくないことはしない」の意味が最近わかり始めたところ/たまに英語を話します

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