2024年5月、子宮頸部の円錐切除手術を受けました。
術後の経過も良好、体調もいいのですが(現在術後13日目)、入院・手術が初めてだったこともあり、自分では気づいていない心身のストレスもあったことと思います。
この経験を忘れないように、備忘録として体験を綴っていきます。
円錐切除の手術を控えている方、経験者の生の声を探している方の助けになれば幸いです。
このブログは、50代でミニマリストを目指す筆者が、暮らしをシンプルに整えながらやりたいことに挑戦するゆるゆる日常ブログです。のんびり気楽にお読みいただければと思います☕️
わたしは医療従事者ではありません。あくまでも体験のひとつとしてお読みください。詳しい情報については、ご自身で一次情報にあたるほか、主治医に確認のうえご自身の判断をしていただければと思います。
目次
退院後2週間、フォローアップ診察を受けに病院へ
本日手術から13日目、退院後初の診察がありました。
円錐切除で切り取った検体を病理検査に出していたので、その結果と今後の治療の方針を決めていきます。
前回までの記事はこちらです ↓ 。
術後10日目頃から増えた出血は、昨晩がピーク。それまでは血というよりオレンジ色の液体、という感じでしたがここ数日は鮮血です。
出血量は多くなく、ヒヤヒヤするという感じではありませんが、こんな状態で診察できるのかな?と思いながら病院に向かいました。
病理検査の結果は高度異形成(CIN3)しかし断面は陰性
病理検査の結果は、「高度異形成(CIN3)、断面の異常はなし(陰性)」
そして、「今すぐ追加の治療は必要ない」という診断でした。
手術を受けるまではずっと中等度異形成(CIN2)で、一度も高度異形成と診断されたことはなかったため、今回手術を受けてみて初めてひと段階重い病変が見つかったということです。
つまり、「早めに(検査としての)手術を受けてよかった」という結果となりました。
前にも書いたように、円錐切除術は、どちらかというと検査のための手術で、悪いところが取り切れれば治療になるし、もっと何かが見つかれば、それ以上の治療が必要だと判断するための検査としての手術です。
今回は、病理検査の結果、見えていたより重い病変が見つかったものの、取り切れているためそれ以上の治療が必要がない、ということになりました。
とはいえ・・・・、
今回の手術自体、今すぐ必要というわけではなかったという事情があります。
高度異形成(CIN3)の人は必要だけど、中等度異形成(CIN2)の人は必要なし。
ただ、年単位で中等度異形成が続いている人は切ることを視野に入れてもいいかもね、という手術でした。
今回手術の結果、今すぐ追加の治療は必要なしという結果ではありましたが、今後のフォローアップ検診の結果によっては、追加の治療が必要になる可能性も十分にあります。
また、治療が必要なしという結果が続いても、今回のように年単位で同じ状況なら、もう(子宮を)取ってしまいたい、となる可能性もあります(痛い検査はもうしたくない・・・)。
どちらにしても、まだしばらくはこの病気と付き合っていくことになりそうです。
かさぶたが剥がれかかって出血していたため止血をしてもらう
ここ数日続いていた出血は、最後のかさぶたが剥がれかかっているため起こる出血のため、何も心配することはありませんでした。
先生は念のためにと止血用のガーゼを入れてくださいましたが、今回の入院/手術の中では、今日受けたフォローアップ診察後の体調がいちばんキツいものでした。
診察中に痛みはありませんでしたが、終わった後はしばらくつらかったです。まるでコルポスコピーを受けた後のような感じでした。
次は2カ月後に手術のフォローアップ診察、3〜4カ月後の細胞診と続いていきます。
子宮頸部円錐切除術と入院についてのまとめ
では、ここからはかかった医療費や入院に際しての準備について書いていきます。
あくまでわたしの個人的な体験なので、参考程度に読んでいただければと思います。
円錐切除術と入院にかかった費用は約7万円平均と推測(所得によります)
今回、子宮頸部円錐切除術を受けるため、2泊3日の入院をしました。
・保険適用になった点数は24,158点
・食事代は1,380円(1食460円、全国一律)
・差額ベッド代なし
点数は1点10円のため、医療費241,580円の3割負担だと自己負担額が72,474円です。
ただ、高額療養費制度があるので、所得によってはこれより低い自己負担額になります。
その場合、退院時に一度自分で立て替えて、高額療養費制度を使って払い戻しの手続きをすることもできますが、限度額適用認定証を入院時に提出すれば高額療養費分の立て替えが必要なくなるため、手続きがぐっと楽になります。
入院前に居住する自治体に「限度額適用認定証」を申請し、入院時に持参することをおすすめします(あくまで所得によるので、この程度の点数だと所得の高い人は不要かもしれませんが)。
ついでに差額ベッド代についてですが、わたしは今回有償のお部屋を希望しなかったため差額ベッド代はかかりませんでした。
入院時に病院との意思疎通がうまくいかずいちばん揉めるのがここと聞いて、慎重に対応しました。
原則:病院側の都合や治療上の必要があるなど病院側の判断で、個室に入る場合などは、患者側が差額ベッド代を払う必要はありません。
入院申込みの時に「無償の部屋が混んでいて有償の部屋しか空きがなかった場合、どの有償部屋を希望するか」という確認がありましたが、わたしは「どの有償部屋も希望しません」と伝えておきました。
「どの有償部屋を希望するか?」と訊かれると、選ばなくてはいけないと思って「じゃあ一番安いここで・・・」と答えてしまいそうになりますが、ここでその回答をしてしまうと「患者が有償部屋を希望した」という解釈になるため、差額ベッド代を請求されても文句は言えません。
わたしは差額ベッド代を払う余裕なんてありませんし、病院側と揉めるのは絶対に避けたかったので、このやり取りには大変注意を払いました。
万が一入院当日に「無償の部屋が空いてない」と病院側に言われたとしても、「有償の部屋はまったく希望しない」と言い続けていたと思います。
(ちなみに、一番お安い有償のお部屋は、1日6,000円台でありました。3日で2万円弱!)
もちろん、無償の部屋でもまったく問題ありませんでした。
スリッパはかかと付き、パジャマはポケット付きのものを
病院から指定されたスリッパはかかと付きのもので、こちらを使いました。
名前を付けてきてくださいと言われましたが、直接書くのは嫌だったので、マスキングテープに名前を書いたものを貼り付けて済ませました。
そして、パジャマはいつも使っているものを持っていったのですが、手術後に心電図の小さな機械をポケットに入れて過ごしましたので、ポケット付きのパジャマでよかったな、と思いました。
その機械が少し重かったため、ポケットも胸のあたりではなく上着の下のほうに付いているポケットでよかったです。
市販されているものも入院時を想定してポケット付きのパジャマが多いとは思いますが、入院前にポケットがどこに付いているのかいちど確認するのをおすすめします。
(なお、ほかの入院患者さんを見ていると、病院側が用意したレンタルのパジャマ(有料)を使っている方も多かったです)
手術部位の剃毛について
手術する部位についてのデリケートなお話ですが、気になる方もいると思うので書いておきます。
剃毛、しておいてください。
わたしは事前にこの説明を受けず、また自分でもどうなんだろう?と思いながらも確認しなかったため、入院してから処置をする(自分で)という大慌てでありました💦
詳しいことは入院前に確認しておくことをおすすめします。
知っていれば自宅で何とでもしてきたのに・・・!と泣きながら(気持ちは)対応しました!
剥がれたかさぶたは目視できない
術後1〜2週間で、傷口のかさぶたが剥がれるため出血がありますよ、と聞いていました。
本当に10日目から出血量が増え、鮮血も見られました(それまではオレンジ色の液体が少々)。
しかし、かさぶたの破片が見られるわけではありませんでした!
かさぶた・・・どんなの?と思っていましたが、目視での確認は結局できませんでした。
すぐ温泉には行かないで!2カ月近く入浴できません
手術後しばらくは入浴はできず、シャワーで過ごすことになります。雑菌が多いので湯船は避けてくださいと。
実は、2週間後の診察までくらいかなぁと思っていたのですが、本日「次回の診察(7月)まで、入浴は避けてください」というお達しが再びありました。
退院後、すぐに旅行に行けちゃうくらい元気だったため油断していましたが、温泉旅行の予定はまだ立てられません(予定もないけど)。
真冬だったらつらかったなぁ、と思っています。
円錐切除術の体験記はここまで
病理検査の結果がわかり、今後の治療方針(3カ月ごとの細胞診に戻る)ことが決まったため、この体験記は今回で最後になります。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
きっとこの記事にたどり着いたということは、手術が決まった、または受けようか迷っている、という方かな?と思っています。
身体のことは人によって大きく違うため、簡単に言うことはできませんが、わたしにとっては受けてよかった手術でした。
異変があった時に早めに対応したこと、また健康に対する高い意識をしつけてくれた両親(特に母。2人とももう亡くなっていますが)には感謝しています。
子宮頸がん検診の受診率は、世界的に見て日本はまだまだ低いそうです(2022年で43.6%。国民生活基礎調査による推計値より)
10年前のアメリカの84.5%(2013年。日本医師会HPより)に比べても半分程度です。
子宮頸がんは自覚症状がありません。自覚症状があって調べたらもう進んでしまっていた、ということも多いと聞きます。
検診を受けることが習慣になっていない方は、ぜひ検診を受けてほしいと思います。
可能ならワクチンで予防もできます。
最後に、健康診断時の異常について、すぐに電話で「絶対、ぜったいに放置しないでください!すぐに精密検査を受けてください!!」と警告してくださった看護師さんはじめ、主治医の先生、入院手術の対応をしてくださった医療従事者のみなさんに感謝をお伝えしたいと思います。
みなさん、本当にありがとうございました✨